ホームインスペクションとは
人生の買い物の中で最も高いものは、家です。それは、実際に自分たちが生活する場所である一方、資産でもありますので、その場合にこれから買おうとする家に資産価値があるのかどうかということを一般の人達が判断することが出来るでしょうか。特に土地などは地価というものがありますが、建物に対してどういう価値があるのかということを一般の人が明確化することはとても難しいことです。ホームインスペクションは。住宅診断のことを言いますが、実務的には家の点検・診断できる専門家であるインスペクター(診断士)が内覧会などに第三者として立ち合い、建物の状態を検査して、欠陥の有無、劣化の状況、改修すべき箇所、おおよその費用などを判断してアドバイスするサービスのことをいいます。ここ数年ホームインスペクションのニーズは多く、それに対応しているホームインスペクション会社はたくさんあります。実際にインターネットなどで検索をしてみると、ものすごい数のホームインスペクションに関する検索結果が表示されます。そんな中、どのようにホームインスペクション会社を選んでいいのかわからないというのが、ユーザーの悩みどころだと思います。そこで、ホームインスペクション会社をどのように選べばいいのかということご案内します。
ホームインスペクション会社の選び方
まず、ホームインスペクション会社の地域性の問題です。例えば、都内の一戸建て住宅を購入する場合には、やはり同じ都内に事務所があるホームインスペクション会社が望ましいです。今は、インターネットがありますので、インターネットを通じて打ち合わせなどは簡単にできますが、やはり何かで直接打ち合わせなどをする場合に、物理的に遠いとコミュニケーションが取りにくくなり、こちらの希望を伝えにくくなります。そこで、まずインスペクション会社を選ぶ場合には、出来るだけ近いということが望ましいと言えます。
次にホームインスペクション会社のホームページをチェックしましょう。通常、ホームインスペクション会社のホームページにおいては、ホームインスペクションの実績が掲載されています。どのような実績があるのかをチェックしてみて、そこでわからないことがあった場合には、直接確認して見るようにしましょう。ここでのチェックポイントは、一つは建物の工法について詳しいかどうかということです。建物の建築というのは大変専門性の高いものです。建物には木造、2×4、RC(鉄筋コンクリート)造など、建物の工法には様々な種類があります。インスペクションを依頼する建物の工法に詳しいかどうか、確認しましょう。ホームインスペクションのインスペクターに対して確認したいことは、コミュニケーション能力があるのかどうかということです。まず、そのインスペクターが良好にコミュニケーションが取れるかどうかというのは、家を購入した場合には、引き渡し後の保証やアフターサービス基準の問題もあるので、とても大事なことです。更には、そのインスペクターが一般の人にもわかりやすく説明することが出来るかどうかということも大事です。建物の建築については前述の通り、専門性の高いので、家の状態を専門用語を使って説明されても、一般の人達はそういうところに精通していないこともあり、理解をすることが出来ません。ホームインスペクションのインスペクターには、お客様にわかりやすく伝えることが出来ると言う配慮も必要です。
あとは、ホームインスペクションの会社とはできるだけ多く会うようにするということも大切です。やはり1社だけですと、その会社のことしかわかりませんが、複数の会社と打ち合わせをすることでホームインスペクションのこともわかるようになりますし、自分にあったホームインスペクション会社がわかるようになります。ただ、ここ注意しないといけないのは見積もりが安ければいいというわけではなく、あくまでも仕事の内容で選ぶようにしましょう。